ペットクリニック大橋 院長のブログ

petclinico.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

「安静にすること」

安静に過ごさせてください。

こうお願いすることが結構あるわけですが、
二つの意味で難しい面があります。

まず一つは、特にワンちゃんですが、そもそも安静にはしてくれないのです。
元気があることは良いことですが、そこに思わぬ落とし穴があったりします。

もう一つは「安静」の程度。お願いする我々と、皆様お家の方の間の認識の違いです。
できるだけジッとしていることと、激しい運動を避けることは随分違います。
ここはできるだけ具体的にお願いすることで、回避したい問題ですが
実際、意思の疎通はなかなか難しいです。

脚を痛がっていたワンちゃんに消炎鎮痛薬を投与すると、
翌日には普通に歩いてくれたりしますが、ケガが治ったわけではありません。

また手術の後も同様です。すごく元気で、痛がる様子がなくても傷が治るには
それなりの時間がかかります。

このように安静にすることが重要なケースをあげればキリがありませんが
椎間板ヘルニアという病気もその一つです。

これは首や腰を痛めて、重度になれば神経の麻痺などにつながる
重大な問題です。軽度から中程度、さらに重度まで分類されますが、
中程度未満は内科的に、すなわちお薬で治療されることが多いと思います。

しかしお薬は補助的なものであり、最も重要なのは安静にすることなのです。
脅かすようですが、安静が不十分なために治療途中に重症化してしまい
立てなくなってしまう、ということもあり得ます。

このように「安静にすること」は治療の成否を大きく左右します。
どれぐらいの安静が必要か、はっきりわからない時は
どうぞご遠慮なくお尋ねください。

私たちも、できるだけ具体的なお願いを心がけます。
by petclinico | 2013-11-02 17:30 | その他