ペットクリニック大橋 院長のブログ

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診察料、手術料、「受益者」負担。

当院では診察料として、初めての来院の際に初診料を
2回目以降の来院の際には再診料をいただいています。
再診料は新しい病気の場合と、継続通院、またワクチンなどの定期来院で
料金設定が異なります。

診察料にはカルテの作成管理、問診、身体検査、追加検査や治療計画の作成の他に
爪切りなどのお手入れ、しつけや生活環境、栄養管理の相談などが含まれます。

ご来院いただいたあとに「診察料高いなぁ」と思われた方がいらっしゃれば
お詫びします。費用に見合った価値を感じていただけなかったことに。
さらに当院の方針、私の考えを説明させていただき、ご理解をいただければと思います。

ご存知かもしれませんが、動物病院は自由診療で診療費の設定は各病院で行われています。
かつて獣医師会がガイドラインを示したところ、独占禁止法の観点から撤回を指導された
という話を聞いたことがあります。詳しくは知らないのですが。

私は当院を継続して存続させるための診療費をいただくにあたり
できるだけ診察料をいただき、検査費用やお薬代を抑えたいと思っています。
さらにいえば入院費や手術費用も低く設定し、病院収入における診察料の割合を大きくしたい
と考えています。

動物たちと皆様にとって本当に必要なことを提案し行うためには
何かを選ぶと同時に、選ばない、行わないことも必要です。
当たり前のことです。それを確実に実行して行くために、
経営上の裏付けをいただけます様、お願いしたいと思います。

この考え方には行政サービスの様な「受益者負担の原則」の観点から異論があるかもしれません。
診察料を高めに、手術料を低めに設定することは手術の「受益者」の負担を軽くし
その他の通院利用者の負担を、不当に高めているではないかという指摘です。

この点については、私個人がいきすぎた「受益者負担の原則」は問題があると、
そもそも受益者は個人ではないはずだと考えていることは横に置くとして
通院利用者の皆様は、余計な検査や手術を(あってはなりませんが)受けずに済む
というメリットと、診察料に見合った価値を我々が提供することで
皆様にご理解をいただくしかないと思っています。

今後も皆様に利用していただきやすく、わかりやすくて納得感のある
診療費構成を目指して、必要とあれば柔軟に見直して行くつもりです。

そのためには診察の質を高めなくては。
by petclinico | 2013-12-07 18:44 | その他