ペットクリニック大橋 院長のブログ

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ルートプレイニング、ポリッシングってなんだ?

昨日に続いて、基本シリーズということで。
今日は歯石除去について書きます。

家庭動物のデンタルケアの重要性、歯周病の怖さ
などについては、またの機会に書くことにします。

時々ご来院の方から、見える歯石の固まりを
ペンチなどでとった(削った)、あるいはお店で
とってもらったというお話を聞きます。

それで大丈夫かというと、やはり心配です。

口臭を含めた口腔内の衛生、または
歯周病を予防、治療するための歯石除去には
「ルートプレイニング」と「ポリッシング」が重要だからです。

ルートプレイニングとは、歯ぐきに隠れた
歯の根の部分(歯根部)周囲の歯垢や歯石、傷んだ歯肉を
きれいにすることです。

またポリッシングとは歯石を除去した後
歯の表面(エナメル質)についた細かい傷を
専用の器材で磨いて、ツルツルにすることです。

これらの処置を行うことで、歯の周りの組織をまもり
歯石が再度付着することを、出来るだけ予防するのです。

これだけの治療をおこなうには動物の場合、全身麻酔が必要です。
(お口をあーんとはいきませんものね。)

この麻酔について皆様のご不安が強いようですが
麻酔の危険というデメリットと、歯石除去によるメリットの大きさを比較すると
メリットの方が大きい場合が多いように思います。

麻酔の危険をゼロにすることはできませんが
できるだけ少なくすることならできます。
そのための当院の取り組みについては、これもまたの機会に書かせていただきます。
by petclinico | 2013-08-31 17:41 | その他

当院が避妊去勢手術で大切にしていること

今日は基本にもどって、避妊去勢手術について書こうと思います。
過去にもいくらか書いていますので、ベーシックなことは
ブログのカテゴリ「避妊去勢手術について」をご覧ください。


今回は、当院で特に大切にしていることについてまとめます。

*手術の「安心」をたかめる

当たり前のことかもしれませんが、100%安全な手術がない以上
安全性向上のために、個体ごとの手術タイミングの選択、術前準備・検査の確認、
術後のケアや起こりうる合併症について、術前に時間をかけてお話しています。

*術後の「元気」のために

麻酔や鎮痛薬の適正な使用、ほとんどのケースでエリザベスカラーを使用しない、
猫には体に吸収される縫合糸を使い抜糸をせずに済むようにする、などの取り組みで
皆様から思っていたよりずっと元気だ、というお声をいただいています。
元気過ぎには注意ですが。


病気ではない健康な動物に行う手術だからこそ、
細心の注意で出来るだけ負担を減らしたいのです。

また当院では緊急をのぞき、原則として手術を1日1件にかぎり
すべて院長が行います。

避妊去勢は動物病院にとって基本的な仕事だからこそ、ルーチンワークにせず
1例1例、よりよい手術を行っていかなければと
スタッフ皆、肝に銘じています。
by petclinico | 2013-08-30 17:31 | 避妊去勢手術について

車の自動運転におもう

今日ニュースで、自動車メーカーが自動運転の車を
2020年までに販売する計画だ、というのを知りました。

素直にすごいなーと思うと同時に、やはり
タクシーなどの「ドライバー」の仕事はどうなるのだろうと考えました。

そして、自動車の運転という人命に関わる、状況判断の必要な
高度な操作を自動化できるということは
やはり医療の分野、さらにいえば我々獣医の仕事も
オートメーション化が進むだろうなと。


ちょっと話がそれますが、以前学会に行った時に将来の医療は
ベットに横になって、2回大きな筒の中を通れば済むようになるんじゃないか
などとSFみたいなことを想像したことがあります。

1回目の筒は情報収集で、全身の画像や生体サンプルの採取、機能の測定が行われ「評価」され
2回目の筒で内視鏡やカテーテル、小型ロボットなどが手術や投薬など体を「修理」してくれる。
当然オートメーションで。そんな想像です。

そうなったらお医者さんの仕事はどうなるのか。
もし動物に応用されたら、獣医の仕事はどうなるのか。


車に戻りますが、人や物を効率よく運ぶだけが目的の場合は
自動運転になると思いますが、ならないケースも当然残りますよね。

セレモニーだったり(今でも馬車、みたいな)、観光だったり、デートだったり、
ひとが運転することそのものに意味があるケース。

またいつもお世話になってる、クロネコのお兄さんのように
ドライバーが、運転以外の役割もこなすケースも。
(もっともこの場合も運転は自動だろうけど)

ほかにどんなケースは自動運転にならないでしょうね?


自動化されない獣医でいたいものです。
(ポポはロボットにはなりません。)
by petclinico | 2013-08-28 15:16 | その他

夏期の診察時間延長は今月末までです。

先月中旬から午後の診察時間を、夜7時まで延長してきましたが
予定通り今月末で終了し、9月からは通常の午後6時までとさせていただきます。

幸い皆様からは好評をいただき、延長時間をご利用いただき
感謝の言葉も頂戴しました。

常時7時まで受け付けて欲しい!というお声もあることと思いますが、
私自身やスタッフの労働環境維持のため、ご理解いただきますようお願い致します。

当院は、朝8時から診療受付しておりますのでご利用ください。
また土曜日も午前午後とも通常診療です。

9月からは診療予約制がスタートしますので
「午後6時はぎりぎり間に合わないけど、ちょっと過ぎならいけるんだけどな。」
などのご相談は個別にどうぞ!!
by petclinico | 2013-08-27 21:23 | ご来院の方への連絡

声をきくこと

もっと飼主さんの声、動物たちの声を聞かなくてはダメだ
最近そう考えています。

やや自分がしゃべりすぎだったのではないか
自分の考えを形にするために、あるいは
何とか伝えようとして。

いろいろな分野の表現者たちだって
激しい発散のために、じっと耳をすませているのだろうと思います。
小さく聞こえてくる声に。

僕は表現者ではなく獣医なので、なおさらだろうと。
by petclinico | 2013-08-26 23:14

目は口ほどに(?)ものをいう

動物たちには様々な魅力がありますが
その中でも「目」はなんともかわいくらしく、美しいものですね。

我々、街の動物病院への診療以来のうち
眼科分野の比率がなかなか多いことも知られていて、重要分野です。

家庭動物の眼科診療は、その機能=視力を守り、
角膜損傷や結膜炎などの障害から
コンディションを正常に保つために行われます。

一方、私は診察の中で高齢犬を中心に
視力を失っても、生活環境を整えれば充分なQ.O.L.(生活の質)を
維持していけるともお話ししてきました。
実際、動物の視力評価は難しく、判断に迷うこともあります。

しかし、最近は目の別の働きの面から
眼科診療の重要性を、積極的に見直しています。それは
コミュニケーションです。

特に、犬・猫では我々との間のコミュニケーションに
アイコンタクトはとても大切ですね。
目は口ほどに、というかそれ以上に語りかけてくるように感じます。

また、まったく科学的根拠にかけますが(ブログですので。。。)
皮膚のコンディションが、内蔵やホルモンの機能を反映するように
目が神経の活性状態を表していそうなのを、我々は
経験的にわかります。(「あなた、死んだ魚みたいな目ね。」といわれたことあり)

当院では専門病院の協力を得ながら、眼科診療に取り組んできました。
今後も同様にしながらも、当院での対応力を高める取り組みをすすめ
動物たちのかわいい「目」を守っていきます。

より彼らのことを知り、我々のことを知ってもらうために。
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by petclinico | 2013-08-24 14:20 | その他

まったく個人的なことですが

今日は、きびしい診察がつづく一方
個人的にはうれしいことが2つありました。

一つはある方から娘に、すばらしい絵本をプレゼントしていただいたこと。
もう一つは音楽に関する仕事をしているうちの奥さんが、
新たなチャレンジをしてくれたこと。

アートや本、音楽、それらが示してくれるもの、それを共有する家族の存在が
獣医である自分をささえる活力になっていることは、間違いありません。

感謝の気持ちを自分の仕事にむけていこうと、思っています。
by petclinico | 2013-08-23 18:25 | その他

成犬のススメ

新しくワンコをお家にむかえて、来院されるケースの多くは子犬です。
これ自体否定されることではありませんが、
事情があり保護されている成犬をお家に迎えることにも、大きな利点があります。


まず子犬の場合、体の大きさや性格がどう成長するか、
特に一般の方にはわかりにくいですが、成犬ではそれが把握できます。

ワンコの性格というのは、生まれ持った個体特有のものが大きく影響します。
しつけでカバーできる部分もありますが、
それぞれの家庭に向いた性質というのは、やはりあると思います。

次に子犬と比べて、ライフスパンが短いことが挙げられます。
小型犬が多いこともあり、家庭犬の平均寿命は約13年程という推測もあり
当然もっと長命の素晴らしいケースもあります。

しかしそのことから、家庭犬と共に暮らすことを諦めてしまう方もいらっしゃると思います。
成犬あるいは老犬を迎えることは、シニアの方にとっても、小さなお子様のいるご家庭にも
意義深いことだと思います。

一方、子犬と比べてどこからひきとればよいのだ?
という疑問をお持ちの方も多いと思います。

その点については大きく2つのルートが考えられ
行政の動物保護施設からと保護ボランティアのグループとなります。

行政には保健窓口に電話で尋ねられますし、
ボランティア探しはやはりインターネットが活用されます。

いずれの場合も引き取るには結構な手間がかかります。
しかし慎重に迎えられた大人のワンコは
それに勝る大きな喜びをもたらしてくれると思います。
by petclinico | 2013-08-21 16:05 | その他

ポポの椅子とりゲーム

我が家のリビングは食卓テーブルを中心にしているので
そこの椅子には何かと腰掛ける訳です。
食事のときはもちろん、ちょっとした書き物や、扇風機にあたって涼んだり。

そのときちょっと腰をうかせる時ってありますよね。
物をとったり、扇風機を弱めたり。
その時です、彼が来るのは。

さっきまで関係ない所でゴロゴロしてたくせに
ちゃちゃっときて、座面にゴロにゃんとねそべり得意顔。
それをみて
「もう!なんだよー、ポッたん!!」
などと大いに喜んでいる訳です。

さてこの猫様ポポ様の行動。
ゲームをして楽しんでいるのでしょうか。
どうも違うようです。

猫は食べ物やオモチャ、居場所(テリトリー)をめぐって
同居動物と取り合いによる葛藤を経験するらしいのです。
そのストレスがあまりに強くなると、神経やホルモンのバランスに影響し
膀胱炎などの病気につながるのでは、といわれています。

そういえば僕が座ってると、後ろから椅子の背にのぼって
バリバリとマーキングの爪とぎしてるなあ。
どうしよう。じゃ、しかたない、他の椅子に座ろう。
すると今度はその椅子にも。。。

幸いポポには強いストレスの所見はありませんが(まあネコ一匹だしなぁ)
環境の改善には努める所存です。

扇風機にあたって、あずきバー食べてると最高なんですけどね。
by petclinico | 2013-08-20 13:26 | その他

診察室のドアを閉じてみると

当院の診察室には皆様と動物たちの出入り用の他に
もう一つ受付コーナーにつながるドアがあります。

今までそのドアは基本開けっ放しで、逃走の可能性のある小鳥や猫の診察や
プライバシーが重視される場合のみ閉めていました。
そうすることで、診察中も受付越しに待合室の状況を把握でき、
逆に外からは中の様子をうかがえ、気楽に声をかけられる
オープンさを確保していました。

常にクリニック全体に目が届き、来院者にオープンであることは
設計時に最も重視したことです。

最近、診察中はそのドアをあえて閉めていて
今日からは出入り時以外は常時閉めています。

これは何より診察の質を向上させるためで
診察前の準備、診察中の集中、診察直後の振り返りをしっかり行うためです。
9月からの予約制導入とも連動しています。

スタッフは大変です。
待合室、受付、診察室、バックヤードを行ったり来たり。
しかし、あえて院内全体のケアはスタッフに任せ
私は診察に集中しようと。

ドアを閉じてみると、思った以上に静かでパーソナルな空間です。

ただ息苦しくなるのか、リラックスして適度な緊張感を得られるか、
これからしだいですね。
by petclinico | 2013-08-19 16:09 | その他