ペットクリニック大橋 院長のブログ

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自分に出来る事から

神奈川県の動物保護施設での昨年の犬の殺処分が
ゼロになったというニュースがありました。

とてもうれしい事ですが、いくつか注意も必要です。

まず、とにかくボランティアの方々の多大な努力におっているということ
次に、不法な遺棄(すなわち捨て犬)が増えていないかということ
そして、動物飼育のハードルがあがることの良い面と負の面です。

この最後の点、飼育のハードルについて考えてみようと思います。

大前提として、動物の飼育が重大な責任を伴う事に
議論の余地はありません。自己都合による安易な飼育放棄、それも動物が
命を失うことにつながる飼育放棄は、断固避難されるべきです。

そういった飼育放棄を未然に防ぐために、飼育開始のハードルを高めることは
必要だと思います。それと同時にあらゆる人に動物とともに生きていく
暮らしていく機会の扉が開かれることも、強く願ってしまうのです。

我々は精神的に、体力的に、経済的に、時間的にも
常に必ず強くあり続けることなど、出来ないのではないでしょうか。
だからこそ、動物とともに暮らす事が必要なんじゃないでしょうか。

共に暮らす動物たちは、私たちがどんなに弱さをかかえていても
深い愛情をもたらしてくれます。

動物の命を尊重しつつ、希望するあらゆる人が動物とともに
暮らす事ができる様になれば、素晴らしいと思います。
そういう仕組みというか、助けというか。

そのためには、自分に出来る事からしなければなりませんね。
by petclinico | 2014-05-23 21:24 | その他

トリプルケア

先日テレビのニュースを見ていたら
「ダブルケア」という言葉が紹介されていました。

何かというと晩婚化で、子供がまだ小さく手のかかるうちに
高齢となった親の介護が必要になり、その負担が働き盛りの世代や
家を守る主婦に特に大きくのしかかるというものです。

自分と同世代の問題だけに、切実な問題と感じました。
そこでさらに考えたのが、高齢の家庭動物が多くなったいま
そのお世話まで合わせれば「トリプルケア」だなと。

子供達の成長も、自分の両親含めお年寄りの長生きも
そして家庭動物と、たとえ病気でも世話に手がかかっても
共に暮らして行くことは素晴らしいことです。

それを「負担」とはいいたくない。しかし自分の仕事も含め
時間的にも体力的にも、経済的にも大変であることは事実です。

ご来院の皆さんの中には、そんな状況でも来てくださっている方も
いるのでしょう。その気持ちにどう応えられるか、寄り添えるのか
考え続けなければ。
by petclinico | 2014-05-19 22:21 | その他

暑さとお腹の様子にご用心

ゴールデンウィーク明けから、本日に至るまで
嘔吐や下痢を訴えて来院されるワンちゃんが、明らかに増えています。

もう少し具体的には、急性大腸炎と診断しお薬をお渡しすることが
多くなって、その後の順調な経過から判断して診断に誤りはないと思います。

この「急性大腸炎」は寄生虫を除き(あまりない)
食事、飲水、生活環境の変化などに起因しておこることが多いようです。

やはりここ最近の暑さが、影響を及ぼしているのではないかと思います。
今後も暑さに充分注意して、お腹の不調がみられたら早めのご相談を!
by petclinico | 2014-05-17 22:19 | その他

「差別化」ではなく

先日、当院は無事に開院9周年を迎える事ができました。
ご来院いただく皆様と、動物達のおかげです。ありがとうございます。

そんな中、送られてきた1枚のダイレクトメールに目がとまりました。
ある「最先端の治療法」を導入して、他の動物病院と「差別化」をはかるため
必要なレクチャーとコンサル、器材の購入をすすめる内容でした。

やはり最新の治療には興味があるので、手に取ってよく読んだのですが
大きな疑問が2つ浮かびました。

1つはその治療が、本当に科学的に効果があるといえるのかという点。
学会で検討されている、効果的だった症例があった、というだけでは不足です。

もう一つは、皆さんは本当に、他の動物病院で行われていない
「当院だけの治療」を動物達に受けさせたいと思うのだろうか、という点です。

過去の当ブログでも書いたように、診療技術の進歩や高度化を
否定している訳ではありません。動物なんだから程々でいいじゃないか
なんていっているのでは断じてありません。

より長く共に生きられる、そのために治らなかった病気が治る
その事自体は素晴らしく、私たちが目指すものにちがいありません。

しかしその生きるということの中身、治るということの道筋は
動物達だからこそ、慎重に考えるべきで、私たちの一存で
決めてしまって良いのでしょうか。

「差別化」された動物病院でよいのでしょうか?


「差別化」ではなく、標準的な診療を確実に行い、皆さんに選ばれる
動物病院になるための努力を、10周年にむけて行っていこうと思います。
by petclinico | 2014-05-16 21:49 | あいさつ